エフェクターを自作していると、様々な計算が必要になります。
このページでは、私が実際にエフェクターを自作していて必要とした計算式を、フォーム形式にしてまとめました。
内容についての解説や考察についてはいずれ別頁にてまとめる予定ですので、純粋に計算するために活用いただけると幸いです。
周波数計算
主にEQや歪などで使われる周波数計算のフォームをまとめました
アクティブフィルター
EQなどに使用される、オペアンプを使用したフィルターになります。
計算式と回路図は以下の通りです。
ハイパスフィルター(ローカット)
特定周波数を堺に音量が上がるハイパスフィルターの計算式です。ローがカットされて、ハイが出てくることから、ハイパス=ローカットと捉えるとわかりやすいと思います。
通常の計算式で算出されるのは、目的とされる音量から見て-3dbされた周波数となります。しかしそれでは、エフェクターで使用するには誤差が大きい値となります。いくつかのエフェクターからおおよそ実用レベルの帯域を算出できないかと比較したところ、1.5~1.6を掛けると近い周波数が出ることがわかりました。今回はその値を参考値として付記します。
ローパスフィルター(ハイカット)
特定周波数を堺に音量が下がるローパスフィルターの計算式です。ローが出て、ハイがカットされてくることから、ローパス=ハイカットと捉えるとわかりやすいと思います。
通常の計算式で算出されるのは、目的とされる音量から見て-3dbされた周波数となります。しかしそれでは、エフェクターで使用するには誤差が大きい値となります。ハイパスフィルター同様にこちらも参考値として1.55を割合わせたものを計算するようにしています。
単位変換
エフェクターを自作しているとよく遭遇する「μ」「n」「p」。
わかっている人でもたまに混乱することがあるこれらの単位を、それぞれ計算するためのフォームです。
単位の変換は最も基本的なものと思われがちですが、1桁間違えるだけでノイズの原因や音抜けが悪くなることもあります。
自作の最中だけでなく、買い物中に何を買えば良いのかわからなくなったときなどにも使ってもらえると嬉しいです。
マイクロからの変換
マイクロは10^-6、一般的にはμと記載しますが、ギリシャ文字の記載が難しい場合などにはアルファベットのuで代用されることが広く認められています。
マイクロは電解コンデンサーやフィルムコンデンサーなどで多用されます。
ナノからの変換
ナノは10^-9、単位はnで記載されます。
指示書などで「0.0047μF」と記載されることが多いため、ナノの登場はそう多くないように感じます。ただ、フィルムコンデンサーなどの頭の部分に記載されていることが多いので、パーツが混ざってしまったときなどに活用できます。
ピコからの変換
ピコは10^-12、単位はpで記載されます。
主にセラミックコンデンサーで使用されていますが、他にもコンデンサー独特の数値表記はこの単位が元になっています。
(例:473=4.7p×10^3=4700p=4.7n=0.0047μ)
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