機材にまつわるエトセトラ:LH-BJ5

私の所有する機材/楽器にまつわるアレコレ色んな話。

今回はメインで使用している5弦ベース「HISTORY LH-BJ5」について語ります。

ちなみに、関連記事は以下の通り。リンク先は主にスペック面での解説がメインの記事です。

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それまでのメインベースがキツくなってきた

メインにしていたEdwardsの5弦ベース
かれこれ5年ほどこの一本で頑張ってきたのですが、サポートに入ったりしている時に弾きづらさを感じるようになりました。弾きづらさとは、身体的な問題音色に感じてたものです。

この時に所持していたのは、プロベーシストIkuo氏のアーティストモデルのEdwards版。限界を感じていたのは、ノイズが乗りやすかったことと、ロック系の音色に特化していたこと35インチが思いの外弾きにくかったことの3点。特に弾きにくさについては左半身が痛みを感じることがある程で、「これは良くないな…」と思い始めたことが新しいベースを探すきっかけになりました。

ちなみに、後々わかったことなのですが…
実は弾きにくいのは調整がうまくされていなかったことが原因で、何件か調整出したらびっくりするくらいに弾きやすくなりました。どれくらい弾きやすくなったかというと、5弦ベース反対派のギタリスト5人に弾かせてみたら、全員が「欲しい」と答えて試奏から中々帰ってこなくなるほど。また、ノイズについては仕様上の問題があったらしく、私が購入してからピックアップが変わっていました。

5弦34インチのジャズベを探そう

前述の理由で、35インチが弾きにくさを作っているのではないかと考えたため、34インチの5弦ベースを取り扱っているメーカーを探すところから始めました。

そして、その上でジャズベであることを条件に加えました。理由は「音作りの幅が大きいから」です。

Ikuoモデルもハムバッカーでピックアップセレクターが付いているからそれなり以上に音が作れるのですが、エフェクターボードでそれをフュージョンやジャズよりに持っていくのは私には中々難しいことでした。だったら、調整しやすいジャズベでロック寄りの音色を作った方が楽なんじゃないかと。

あとは実際に弾きに行って試してみました。ここで感じたことは35インチは弾きにくかったということ。これにより34インチへのこだわりが強くなりましたが、その中でとりわけ弾きやすかったのはフジゲン製のExpertMJ。これは音も太くて握りも良かったです。あと、過去に弾いたものから島村楽器ブランドCoolZの5弦ベースも良かったですが、こちらは既に生産終了品でした。価格的にも良かったので、惜しかったです。

…ということは、フジゲンが作っている島村楽器ブランドの物があればもしかして価格的にも理想なのでは?と思って、HISTORY製の5弦ベースを探すことになりました。

限定モデルだったLH-BJ5

HISTORYはCoolZの上位ブランドとして5弦ベースも販売していたことを覚えていたのですが、2016年には既にHISTORYでも製造を終了していました。ですが、ダメ元でオンラインストアを検索してみると1本だけ出てきました。それがLH-BJ5でした。

このベースは2014年に発売された限定モデルで、確か本数も全国限定50本とか、そういう限定的なものでした。

そして、同時に発売されたもう1色(メイプル指板、ボディがナチュラル仕上げ)の方は売り切れたのですが、私が購入したカラーについては2本だけ売れ残っていました。

さすがに高価な買い物になるので、できれば試奏したいと思っていたところ取扱店舗に「宮城県名取店」とあり、家から行ける距離で置いてあったので思わず声が出てしまったことを覚えています。善は急げと休みを工面し、2ヶ月後にようやく弾きに行くことが出来ました。いや~長かった。。。

実は即日買いした

別に前述のレアリティが高いという部分は全く気にならなかったのですが、通常ラインナップに5弦ベースが無いことも相まって、この機会を逃すとこのグレードのベースをこの価格で買えなくなってしまうのでは?という思いはありました。なので、弾いてみて気に入ったらその場で買いたいな~と思っていました。

ちなみに、店頭には他にAtelierZの青木智仁氏モデルがあり、憧れていたモデルだったこともあったので弾き比べてみました。

やっぱりアトリエはパワーもあって、青木さんが求めていたマグニチュードサウンドとはこういったものなのか!と衝撃を受けましたが、隣で聞いていた妻が「HISTORYの方が良い音に聞こえる」と言っていました。確かに、アトリエは弾いていて気持ちが良いのですが、低音が前に出る楽器はバランスを考えないとスタジオで飽和しそうだなと。自分が求めているのは「誰とでも共演できること」であり、そのためのベースと考えると、このモデル(LH-BJ5)が自分に考えられる最適解だったのだと思います。

あと、前述のフジゲンのExpertMJとも比較になりますが、LH-BJ5はアクティブ/パッシブの切り替えができることが気に入りました。音としてはExpertMJもとても魅力的ではありますが、2vol/1toneで作れる音には限りがあること、また、LH-BJ5はアクティブ/パッシブ切替時にノイズも音量差も発生しないことを比べて決めました。この辺は好みだと思います。

で、試奏してすぐに「これください」って言ったら店員さん「うぇぇぇええ!マジっすか!!?」と驚いてました。そりゃ限定モデルなのに数年間売れずにいて弦も死んだ状態のものを、いきなり来た人が買ってくとは思わないでしょう(笑
それでも、そんな状態でネックも曲がっていなかったこのベースはとても優秀だと思います。念の為弦交換してもらい、それでまた弾き比べて購入確定しました。

本当に長く使っていきたい一本ですね。
その思い出をこうして記事に残しておきたいほどの一本です。

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