自分に合うサイズのエフェクターボードがないなら作ってしまおう!作るならサイズの融通が利いて、壊れたら作り直せる木で作ろう!そのためにサイズを測ろう!…までが前回までの流れです。
今回は自作のエフェクターボードに使用する木材選びから購入まで、その記録です。内容的にはDIYで木材を使いたい人全般に参考になるのではないかと思います。
自作エフェクターボードについて、前回までの記事はこちら。
木材購入
木材を買うためにDIYショップへ。
DIYショップは、木材やアルミ板など加工用に安価で販売されているので、自作○○という時には行ってみると楽しいですね。気がつくと時間が溶け去っている感じも、たまりません。
木材は板のままで購入。私が行ったお店ではこんな感じで売られていました。
板のサイズは前回の記事で採寸していますので、そのサイズをお店の人に伝え、業務用の丸鋸でスパッと切ってもらいました。本当にあっという間です。
どのように木材を選んでカットしてもらったかは以下3点。
木材を選ぶ時のサイズについて
あと、木材を買う時は値札に「1×4」「2×1」とか書かれていますが、これは厚さや幅を意味しています。ここで示した例は、それぞれ「ワン・バイ・フォー」「ツー・バイ・ワン」と読みます。
数字の「1(ワン)」は1.9cmを示しています。なので「4」だと 1.9×4=7.6cm 。先程の例にある「1×4」だと「厚さ1.9cm×幅7.6cm」、「2×1」だと「厚さ3.8cm×幅1.9cm」となります。あとは長さが併記されているので、「1×4、2m」など目的に応じた木材を購入します。
木材の反りを確認
それと、木材を購入する時は反っていないかも確認するのは必須です。
前述掲載したような「立ててある木材」から選んで購入するタイプのお店だと、木材が反っていることが多いです。そりゃあ均一な力がかかっていない状態で放置されているわけですから、当然といえば当然です。
ただ、平置きにしているお店を探せばいいかというとそうそうあるものでもありません。立てておけばその分スペースが確保できるため、多くのDIYショップが木材を立てて販売しています。
なので、立てて売られていても、せめて反っていない木材を選んで買えば選択肢は広くとることができます。
反っていないかの確認は実に単純。近くの什器や柱など直角になっている所に合わせて、どのくらいの反り具合かを確認するだけ。大きく反っているものを除外していくと、反り具合の少ない木材が見つかります。
木材のカット(切断)
DIYショップで、最近では寸法を言えばその通りに切ってくれるところが増えてきました。
どうしてものこぎりで切ろうとすると時間もかかりますし、直線には切れません。お店では業務用の丸鋸を使って、ものの数秒で直線にキレイに切ってくれますので、これを利用することをオススメします。
カットする際の注意点としては、 「両脇は1cm程切ってから、ほしいサイズにカットしてもらうこと」と「どのように切るのかを明確に指示を出すこと」。これは経験上必須ですね。
両脇を最初に1cmカットする理由は、ヤスリや塗装時の手間を省くためです。購入時は木が傷まないように樹脂やタールで保護されていることが多いので、この部分を最初に切ってしまったほうが後々の加工が楽になります。その分、サイズが変わるので注意です。
また、どのように切るのかを明確に指示を出すというのは一見すると当たり前なのですが、何も他に言わなければ店員さんは楽なように切ってしまいます。他にも木材で作りたいものがあるとき、木目が気に入っているときなどは、どこをどのように切ってほしいか明確に伝えることが重要です。
カット後の木材の確認
木材を購入して、そのままお店の人に切ってもらったものがこちら。
「1×6」材だったかな…。3mくらいの長さのものを切ってもらい、2枚を接合する形でエフェクターボードにすることにしました。
イメージ的にはこんな感じ。2枚張り合わせることでボード1枚分になるようにしています。実際にケースに入れてみてもサイズ感はピッタリですね!ひとまず安心。
こちらは比較的横から見た感じです。ワンバイ材を使ったことで、高さ的にもちょうどケースに収まる高さになりました。
ツーバイ材を使うと強い力で踏みつけても歪まないほどの丈夫さを得ることができますが、分厚くなりすぎて今度はエフェクター自身を載せられなくなります。
ワンバイ材でもある程度重さに耐えられます。というか、ワンバイ材で棚とか作っていますが、本棚のように長期間断続的に重さがかかるものでなければ歪んでくることはないです。
次回は、ワンバイ材の加工「ニス塗り(塗装)」に移っていきます。
コメント